バナナの美肌効果を栄養士の観点で詳しく解説!

多くの女性が自分の肌に満足しておらず、もっとキレイになりたい!と感じているのではないでしょうか。

特にお肌のお悩みの中でも上位を占めるのが、シミ毛穴肌荒れと言われています。

これらを隠すために、より化粧を厚くしてしまって、さらに肌環境が悪化してしまうという負のスパイラル。

このような悪循環から抜け出す解決策の一つに「バナナの美肌効果」があります。

2013年に日本バナナ輸入組合が行った検査では、1日2本のバナナを4週間摂取した結果、肌の

  • 水分値
  • 油分値
  • 弾力

の3つを改善をサポートする可能性が示唆されました。

この3つを改善することにより、シミ毛穴肌荒れの改善に効果が期待できますし、それ以外にも美肌をつくる上でバナナの魅力はたっぷりとありますので、今回は色んな観点から美肌を叶えるポイントをご紹介していきます。

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いわさき

管理栄養士の資格を活かして解説させていただきます(笑)

「水分」と「油分」のバランスが美肌をつくる

私たちの肌の表面を覆っている表皮。その表皮の中でも1番上にあるのが「皮脂膜」と言われる膜で、私たちの身体は生命維持に必要な水分を失わないようにこの皮脂膜で水分の蒸発を防いだり外部からのウイルスを防ぐバリアの役割をしています。

この皮脂膜は汗と皮脂が混ざってできた弱酸性のベールで厚さが約0.2mmしかないため、少しの摩擦で簡単に洗い流されてしまうのですが、人間の恒常性維持機能により健康な人であれば約30分程度で皮脂膜が元の状態に戻ると言われています。

この皮脂膜が元に戻る過程で重要なのが水分と油分のバランスで、水分と油分のバランスが崩れてしまうと皮脂膜が上手く形成されず、それによりお肌はかゆみや赤身がだしてこれが肌荒れに繋がってしまうのです。

バナナにはこれらの肌トラブルの改善につながる「水分値」と「油分値」を改善する効果が期待でき、さらに別のバナナ効果によりお肌の弾力をアップさせることでハリがありしなやかな肌へと導き、毛穴が開きにくくなってもくれるのです。

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いわさき

お肌は弾力がないとそれが積み重なりシワになってしまうのでお肌のハリはとても大切です!

お肌の悩みを解決し、キメが細かく肌が透き通った状態になるためにも「水分」「油分」「弾力」の改善を秘めたバナナこそ、お肌の悩みを解決してくれる可能性があると言える食べ物ですね。

美肌に繋がるバナナの抗酸化力

バナナの抗酸化力は実は凄く高いことが研究成果でているのでその辺りをご紹介していきます。

バナナの抗酸化力がすごい

抗酸化とは細胞の老化を早めたり、がん細胞の増加や動脈硬化を引き起こすなどさまざまな病気の原因になることが知られています。

また、皮膚のシミやシワなども活性酸素によって起こっていると考えられていて、この活性酸素の悪さを抑えるのが抗酸化と呼ばれています。

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今回おすすめのバナナは抗酸化力がとても高い食品になります!

バナナには、b‐カロテンをはじめ、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール類などの、体内の過剰な活性酸素の害を抑える抗酸化性分がたくさん含まれているだけでなく、b-クリプトキサンチンやゼアキサンチンなど、血液内に悪玉コレステロールが溜まるのを防ぎ血流を改善する働きのある成分も含まれている健康的な食べ物といえます。

抗酸化力ピラミッドNo1

大久保 一良教授らの研究グループが行なった「XYZ系活性酸素消去発光に関する研究」では、バナナは身近にある食品の中で最も抗酸化力が高い食品であることが研究成果としてでていて、この研究内容は食品が活性酸素を除去する時に発生するエネルギーの大きさを光の強弱で測定したもので、この光の強さが大きいほど抗酸化力が高いということになります。

先ほども紹介したようにバナナは、b‐カロテン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの活性酸素に有効な成分をたくさん配合しているので、抗酸化力ピラミッドの頂点に君臨しているのです。「バナナ大学」というバナナ情報サイトで抗酸化ピラミッドがわかりやすく図解されていますのでご紹介します。

>>抗酸化ピラミッドの詳細はこちら<<

抗酸化力が高いということは、活性酸素の働きを阻害してくれるということなので、酸化によって起こるカラダのサビを防ぐことができます。

カラダのサビは細胞の劣化を招き、もちろんお肌に関係する細胞も劣化へと導いていくので、これを防ぐことが出来れば美肌への近道になっていきます。

腸内環境改善でさらに美肌美人へ

バナナには、おなかの調子を整える食物繊維マグネシウムが多く含まれています。

肌の状態は腸内環境を表す」といわれるほど、腸内環境と肌は密接に関係しているので、美肌美人を目指すにはキレイな腸内環境をつくることがすごく大切になってきます。

バナナには食物繊維が豊富

バナナには100g(1本)あたり1.1gの食物繊維が含まれていて、この食物繊維は食事でとった栄養素の吸収を遅くしたり有害物質を体外に排出する働きがあります。

この食物繊維には水溶性食物繊維水溶性食物繊維に別れており、それぞれ以下の様な働きをしてくれます。

  • 水溶性食物繊維 食後の血糖値の上昇を抑えたりコレステロールを低下させる働き。
  • 不溶性食物繊維 便のカサを増やして腸の働きを刺激し便通を促す働き。

便をやわらかくしたい場合は「水溶性食物繊維」、便の量を増やしたい場合は「不溶性食物繊維」が効果的です。

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いわさき

不溶性の食物繊維は咀嚼回数を増やし満腹感を与えるためダイエットにも有効的です!

腸内環境アップには効率よく便をだして腸内の状態をキレイにすることが大切で、食物繊維がそのサポートをしてくれるのですが、それに加えバナナには「オリゴ糖」も豊富に含まれていて、このオリゴ糖は胃などの消化酵素では分解されない成分なので大腸まで届き大腸のビフィズス菌の栄養源となって腸内環境を整える働きをしてくれます。

この食物繊維オリゴ糖のWの効果で腸内環境改善が可能になるため、美肌美人へと導いてくれるのです。

バナナの栄養価

2005年から2019年まで15年連続でよく食べられてる果物第1位のバナナ。(総務省家計調査より)

「季節を問わずに変える」「安い」「手軽」などのメリットでよく食べられていると言われていますが、最近は美肌や健康に効果があるから食べている方もどんどん増えているのです。

そんな日本人が最も食べている果物バナナに含まれる栄養素について、管理栄養士的視点から解説していきます。

カロリーはご飯の半分

栄養豊富で甘いバナナはカロリーが高いと思われがちですが、実は1本約86Kcalごはんやパンと比べて低カロリーで、れはだいたいお茶碗半分のごはんや、6枚切りの食パン半分と同じカロリーです。

またバナナの糖質はブドウ糖果糖ショ糖などさまざまな種類の糖が含まれていて、これらの糖はそれぞれの種類によって消化のスピードが異なります。

つまり、糖の種類によって体内でエネルギーに変わる速さが異なるため、即効性と持続性どちらの性質も持つ優れた糖質の供給源だといえますし、食物繊維の働きにより糖質の消化速度を緩やかにする働きがあるため、腹持ちが良く血糖値が上昇しにくいのも大きな特徴です。

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いわさき

ダイエットを気にしている時に最適な食べ物ですね!

ビタミンB群

バナナはビタミンB群が豊富に含まれており、他の果物に比べても含有量は高く、このビタミンB群はあらゆる酵素の働きを助ける補酵素として機能していて、その中でも特にエネルギーをつくる際に活躍します。

エネルギーをつくる際にビタミンB群が不足してしまうと、うまくエネルギー代謝が行われず乳酸として蓄積され、この乳酸が疲労や筋肉痛、肩こりにつながると解ってきました。

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最近疲れやすい、寝ても疲れが取れないなど感じる方はビタミンB群不足かもしれませんね!

カリウム

バナナに特に豊富に含まれているミネラルがカリウムで、カリウムは葉野菜などにも含まれていますが、熱などに弱く調理によって失われやすい成分なので、生野菜以外からはなかなか摂取が難しい栄養素になりますが、バナナは生で食べることがほとんどなのでそのような心配をする必要がないのも嬉しいポイントですね。

このカリウムには体内の余分な塩分を排泄し血圧を下げる作用や、水分代謝を助ける働きの利尿作用、カラダの水分補給のほか、解熱作用もあるため、便秘や熱でのどが渇く際にも有効だといわれています。

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いわさき

美肌づくりにはむくみは大敵なので利尿作用は嬉しいですね!

バナナ熟成度による栄養効果の違い ~ 美肌に良いタイミング ~

バナナの熟成度によって栄養効果が変わるってご存じですか。

けっこう知らない方も多いので解説させていただきます。

熟れてない青めのバナナ

出荷してまだ間もない青めでまだ少し硬い感じのバナナの場合は便秘解消に特に効果的です。

元々食物繊維とオリゴ糖が含まれているので、これだけでも便秘解消に効果を発揮するのですが、青めのバナナの時は「難消化性でんぷん」という物質が特に多く含まれているので、さらに便秘解消効果が期待できます。

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難消化性でんぷんもオリゴ糖の様に大腸まで届き善玉菌を増やしてくれます!

通常の黄色のバナナ

この頃のバナナが1番美味しいという女性が多いですが、本能的にこの頃のバナナを欲しているのかもしれません。そんな黄色のバナナは、美肌やアンチエイジング効果が高い時期です。

この時期は、ビタミンB2B3B6を特に豊富に含んでいて、このビタミンB群がお肌の新陳代謝を活性化するので、お肌がどんどん生まれ変わってアンチエイジング効果も期待できます。

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いわさき

美味しいって美しいんですね!

成熟した茶色いバナナ

個人的には甘くて結構好きですが、じゅくじゅくして嫌がる方もいらっしゃる状態が茶色く成熟したバナナです。この時期のバナナは免疫アップや胃の保護などに効果的です。

茶色い斑点は「リン脂質」という物質で、免疫細胞を活性化させたり、胃の粘膜を保護したりとカラダの健康をサポートしてくれる状態になります。

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風邪を引いた時などにこの時期のバナナを食べるとよさそうですね!

美肌のためにバナナを食べるおすすめの時間帯

朝バナナダイエットというものが一時期流行りました。

朝ごはんをバナナだけにして痩せるというモノですね。

これは結構いいと思っていて、酵素学的に考えると、朝はカラダは排泄と解毒の時間帯で、この時間帯に食べ物をいれると消化吸収や代謝にエネルギーがつかわれてしまうので、排泄と解毒がうまくいかず腸内環境の悪化を招くのでよくないとされています。

バナナなどのフルーツの場合は、フルーツそのものに消化酵素が含まれていて消化吸収にそれほどエネルギーを取られないから排泄や解毒も可能になるので、さほど腸内環境の悪化を招かないというメリットがありますし、上述したように食物繊維やオリゴ糖など腸内環境をアップさせる成分も豊富なのでよりいいと思います。

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カロリーも抑えられて栄養価も高いので朝バナナダイエットはダイエット成功の可能性高いと思います!

それでは、バナナは朝だけがいいかというとそれだけでもありません。

バナナを含んだフルーツを食べる時に実は1番気をつけないといけないことは「果糖」です。

果糖は糖分の中でもカラダに良いイメージがあり、それは正解なのですが最大のデメリットがあり、そのデメリットは消化が悪いということです。

厳密にいうとタンパク質などと一緒に摂取した場合の消化の悪さです。タンパク質などと一緒にバナナを食べると果糖は消化しにくい物質へと変わり膵臓に大きな負担をかけてしまいます。

そうすると胃腸などの消化器系にも負担をかけてしまい、腸内環境の悪化を招きお肌の状態も落ちてしまいます。

こうなることを避けるためには、バナナを空腹時に食べるということです。目標は前後2時間くらいは何も食べない状態がいいでしょう。

これらのことをまとめると、美肌のためにバナナを食べるタイミングとしては、

  • 10時までの朝ごはんとして食べる
  • 15時前後の小腹が空いた時に食べる

などが理想になります。

バナナが苦手な方へのおすすめの食べ方

あまりみかけたことはないですが、なかにはバナナが苦手な方もいらっしゃるみたいですね。

味が嫌だという方もいらっしゃいますが、バナナが苦手な方に聞いてみると、バナナ特有のぼそぼそとした感じが嫌だという方が結構いらっしゃるので、ぼそぼそ感を解消するとSNS上で人気の食べ方を実際に試してみたので、バナナが苦手な方は以下の動画で紹介する食べ方をぜひ1度試してみてください。

バナナの保存方法

バナナの保存は15~20℃くらいの常温で風通しの良いところが好ましく、バナナの房を仰向けで置いておくと、房全体の重みで下の部分がつぶれて痛んでしまう可能性があるため、包装袋から取り出し山形に伏せておくか、バナナスタンドに吊り下げて保存するのがおすすめです。

夏の熱い時期は、新聞紙などでバナナを包み冷蔵庫の野菜室で保存するのが理想です。

冷蔵庫で保存してしまうと温度が低すぎるため低温障害により皮が黒くなってしまうことがあるので気をつけましょう。

また、13℃以下になるとバナナの成熟は止まってしまうので、寒い時期には居間など人の出入りがある比較的暖かいところでの保存がおすすめです。

まとめ

「お肌の悩み解決のカギはバナナにあり!美肌を叶えるポイント」いかがだったでしょうか。

バナナの抗酸化力はすごく高くアンチエイジング効果も期待できますし、腸内環境をあげる効果も期待できます。

安価で手軽で生活になじんでいて継続しやすいという点も美肌をつくる観点からすごく有効なポイントになります。

食べるタイミングなどを気をつけていくと更に美肌効果がアップしていくので、ぜひ今回ご紹介したことを参考にしながら生活の中にバナナを取り込んでいってみてくださいね。