岩盤浴での美肌のメカニズムと入り方のポイント
2006年に美容や健康に効果があるということで岩盤浴ブームがピークに達しました。
ブーム時は東京や大阪などの都市部では特に岩盤浴のお店がたくさんできて、連日女性が訪れるという現象まで起きましたが、岩盤浴室の衛生問題によって多少人気は落ちていきました。
それでも30代～40代の女性から今でも根強い人気があるということはやっぱり美容や健康効果があるということですね。
今回はそんな岩盤浴の美容メカニズムや美肌への効果などをご紹介させていただきたいと思います。
そもそも岩盤浴とは
世界的に古くから岩盤浴というものはあって中国では温石療法という名前で親しまれてきました。
日本の元祖は宮城県気仙沼市の玉川温泉だといわれています。
この玉川温泉では地熱で温まった岩盤に寝転んでカラダを温めるというものでしたが、いまある岩盤浴施設は、室温の高い部屋で温められた岩盤に横たわってカラダを温めるというモノになっています。
岩盤浴の美容効果
岩盤浴の美容効果は色んなことがあげられますが、代表的なモノとしては以下の5つが美容効果として期待できます。
- 美肌効果
- アンチエイジング効果
- ダイエット効果
- デトックス効果
- ストレス解消
美肌効果
サウナや入浴などと違い、岩盤浴には通常では開きにくい皮脂腺を遠赤外線の働きで開くという特徴があります。
通常開きにくい皮脂腺を開いた状態で汗や老廃物をしっかりとだすことによって新しい皮脂幕をつくりやすくしたり、古い角質が剥がれやすくなるので、お肌のターンオーバーを活性化する働きがあり、活性化することでお肌の新陳代謝が高まり美肌効果が期待できます。
アンチエイジング効果
岩盤浴で使用されている天然石からはマイナスイオンが放出されていて、このマイナスイオンの働きでカラダの細胞が活性化されたり、活性酸素の増殖を抑える効果があります。
活性酸素はカラダをサビさせて酸化させてしまう物質です。これを抑えることでお肌の細胞の酸化を防ぎ、シワやシミなどの予防効果になるので、美肌効果が期待できます。
ダイエット効果
岩盤浴を受けることによって脂肪燃焼すると思われていらっしゃる方もいますが、直接的な脂肪燃焼効果は期待できません。
でも、カラダを温めることによってカラダの中の血液の巡りをよくしたり、日ごろの発汗作用があがることにより基礎代謝を高めることが出来るので、日常生活の中で普段より脂肪燃焼効果が高まりダイエット効果が期待できます。
基礎代謝が高まるのはお肌にとってもとても良いことなので美肌効果へと繋がっていきます。
岩盤浴で一時的に体重が落ちるのは汗として排出されたカラダの水分量の差ですね！
むくみ解消デトックス効果
カラダを芯から温めると血液の巡り以外にリンパの巡りも向上します。
むくみ解消は血流ばかりに意識がいきがちですが、実はリンパの流れも大きな要因になっています。
リンパの流れがよくなることによって、カラダの老廃物の体外への排出がスムーズになるなどデトックス効果に繋がり、透明感のある肌へと繋がっていきます。
ストレス解消
「疲れたからゆっくり横になった状態になりたいけどただ寝るより何かしたいなぁ。」
という時に岩盤浴を思いつく方が多いと思いますが、岩盤浴には疲労回復効果とマイナスイオンの働きでリラックス効果があるので、肉体的にも精神的にもすっきりするからそのような気持ちになると言われています。
ストレスは美容の大敵と言われますし、仕事や家事など日常生活の疲れを癒すことも美肌には大切なことです。
出来るだけ何も考えずにリラックスして岩盤浴を受けると美肌にも効果的ですよ。
岩盤浴とサウナの違い
温かい浴室で汗をかくので、岩盤浴とサウナはよく同じようなものだという印象の方もいらっしゃいますが、多少異なる点もあるので解説していきます。
岩盤浴の特徴
岩盤浴は電熱や温水などで温めた天然石や岩石などのベッドに横になって、天然石などから放出される遠赤外線によってカラダを温めたり汗をかくというもので、室温の温度は45℃くらいで、湿度は60％ ～ 80％くらいに設定されています。
サウナにくらべると暑いというより暖かいという感覚です。
サウナの特徴
サウナはいわゆる蒸し風呂みたいなもので、温度は大体80℃くらいが主流になっていて、とにかく暑いといった感覚になります。
一般的にはサウナと水風呂を交互に繰り返して入るというのが正しい入り方だと言われています。
日本で1番普及しているのがドライサウナというもので、常に室内が乾燥して肌表面から大量の汗がでるという感じになります。
私の感覚ではサウナは男性、岩盤浴は女性といった感じですね！
岩盤浴とサウナの効果の違いの最大の要因は、岩盤浴はカラダの内側から温める効果があって、サウナはカラダの表面を温める効果があるというところです。
岩盤浴は遠赤外線やマイナスイオンの効果でカラダの内側から温めることが可能になっているので、上述したような美容効果が期待できますが、サウナでも大量の汗をかくことが出来るというところから以下の様な美容効果も期待できます。
- 毛穴や汗腺がキレイになる
- 肌の細胞の働きを活性化する
- 血液の流れを活発化する
岩盤浴もサウナもどちらも美肌効果や美容効果があるので、気分や状態などに合わせてそれぞれ活用するのがおすすめです。
美肌に効果的な岩盤浴の入り方
美容に関してすごく大切なことは、美容に良いことをただするということではなく、美容効果を最大限に引き出すような使い方をすることです。
岩盤浴に関しても同じことがいえて、美肌をつくる為に効果的な入り方というのがあるので、そのポイントをお伝えしていきます。
美肌に効果的な岩盤浴の入り方：１
岩盤浴に入る際は必ずお化粧を落として入りましょう。通常開きにくい皮脂腺も開き、汗や老廃物をしっかりと体外へ排出していきたいので、それを遮るお化粧はしっかりと落としておいた方が理想的です。
出来ればピーリングや洗顔を行ってから入ってしっかりとデトックスしていきましょう。
美肌に効果的な岩盤浴の入り方：２
岩盤浴に入る時は仰向けの状態から寝るのではなく、まずうつ伏せの状態になりましょう。
最初に内臓をしっかりと温めることによって芯が温まるので、カラダ全体か温まりやすくなって、より効果的に岩盤浴を行うことができます。
うつ伏せの状態は10分位を目安にしてください。
美肌に効果的な岩盤浴の入り方：３
うつ伏せの状態が終わったら今度は仰向けの状態で20分程度温めてください。
この頃には汗もしっかりかけているので、岩盤浴からあがって水分補給をしっかりしながら10分くらい休憩をとるようにしてください。
長時間の岩盤浴はのぼせや脱水症状になるだけでなく、体内のビタミンやミネラルまで排出される可能性があるので、
30分をワンクールとして2 ～ 3セット
くらい繰り返すのがおすすめです。
岩盤浴に入浴する際は衛生面の観点からバスタオルを敷くのもポイントです！
まとめ
「岩盤浴で美肌！美容メカニズムとおすすめポイント」いかがだったでしょうか。
30代 ～ 40代の女性から根強い人気のある岩盤浴。
その根強い人気の理由には、美容や美肌効果だけでなく、リラックス効果や疲労回復効果もあったからなんです。
パソコンやスマホをつかう頻度が多くなったり、昔とは違う生活様式になってきたことで、カラダは知らず知らずのうちにどんどん疲弊しています。
カラダが疲弊すると美容や美肌にも深刻なダメージを与えてしまうので、たまには岩盤浴でゆっくりリラックスする時間をつくって、カラダを芯から癒していきましょう。