毎日食べてもOK！ゆで卵で美肌を目指そう！
ゆで卵と美肌の関係ってご存じですか？
ゆで卵のようなつやつやでハリのある美肌になると勘違いされている方もいらっしゃいますが、ゆで卵を毎日食べたからといってさすがにゆで卵ほどの美肌にはなりません（笑）
でも、ゆで卵のような美肌を目指すような気持ちで毎日ゆで卵を食べていけば今よりもよりよい健康とお肌が手にはいるかもしれません。
卵は完全栄養食と呼ばれることもあって、カラダに必要な成分がたくさん詰まっているのです。
今回はそんなゆで卵を毎日食べて美肌を目指すメカニズムや注意点、おすすめの摂取方法など幅広くご紹介してきます。
美肌や美容に興味のある方はぜひ参考にしてみくださいね。
ゆで卵を毎日食べていい理由
ひと昔前まで
卵 ＝ コレステロール ＝ 悪
という公式があって、卵を食べ過ぎたら健康に悪いというのが一般的でしたね。
この根拠になっていたのが、卵１個には大体300mgのコレステロールが含まれていて、当時厚生労働省は1日のコレステロールの摂取量を女性は600mg・男性は750mgまでと定めていて、
コレステロール豊富な卵1個で一気に1日摂取量の半分を満たしてしまうからというものでした。
これが、 コレステロールを含む食品を多く摂取しても、血中コレステロールの値には影響ないことが解り、2015年に厚生労働省の食事摂取基準が改定され 「 卵 ＝ コレステロール ＝ 悪 」 という公式が崩れるきっかけになりました。
さらに近年の研究では、卵を毎日1個食べると心血管疾患のリスクが低下するという研究データもでてきたので、逆に毎日1個は食べた方がいいという流れになってきました。
データによって正しいと思っていたことが真逆になるので情報って怖いですね…
ゆで卵が美肌をつくる理由
ゆで卵が美肌をつくってくれるのは、卵を表現する時によくつかわれる「完全栄養食」というのがポイントで、卵にはカラダを構成していくうえで必要なたくさんの成分が含まれていて、これらの成分が美肌にも欠かせない成分になっていることが大きな理由になります。
具体的にどのような美肌成分が多く含まれているかをみていきましょう。
タンパク質
厚生労働省が定める女性が摂取した方が良いとされるタンパク質の1日の摂取量が50ｇになっていて、50gを肉や魚などから摂取しようとすると、カロリーオーバーという問題もでてきます。
卵の場合は、1個約90kcalで約7gのタンパク質が摂取できて、且つタンパク質と必須アミノ酸がバランスよく含まれていかを点数表示したアミノ酸スコアも100点満点なので、高品質なタンパク質といえます。
女性はパスタやパンなどで食事を済ませたり、野菜だけを食べる方が多くいらっしゃいますが、それだとなかなか1日に必要なタンパク質は摂取できません。
タンパク質が不足すると、筋肉や免疫力が低下したり、髪やお肌や爪なども元気がなくなってしまうので、ゆで卵を毎日1個食べてタンパク質を補っていきましょう。
タンパク質不足では美肌はつくれないので毎日しっかり摂取が必要です！
コラーゲン
美肌には欠かせないお肌を形成してくれるコラーゲンが卵にはたっぷりと含まれています。
そしてそのコラーゲンを構築しているのがアミノ酸で、タンパク質のところでもご紹介したように、卵のアミノ酸スコアは100点でバランスよくアミノ酸が含まれているので美肌づくりにはもってこいな食材になります。
さらには、卵にはカラダの中でコラーゲンを生成する時のサポートする働きもあって、年齢と共に減少するコラーゲン維持には欠かせません。
コラーゲンはヒアルロン酸やエラスチンと並んで美肌の必須成分ですね！
ビオチン
「美肌に効くサプリ」として最近注目を集めているのがビオチンです。
卵にはこのビオチンも豊富に含まれていて、健康な細胞をつくるサポートをしてくれるので、肌のダメージを回復したり角質層を丈夫にしたりするといわれていて、白髪や抜け毛の予防やキレイな爪を生成したりもしてくれます。
アトピー性皮膚炎の患者さんは体内のビオチン値が半分以下になっていることが多く、ビオチンが肌の健康と関連が深いことがうかがえます。
卵を食べるだけでお肌や爪や髪を強くして、潤いを与えてくれるというのも嬉しいポイントですね。
乾燥でお肌に粉をふく方にはビオチンがおすすめです！
ビタミンA、B6、E
卵に含まれているビタミン群は、ビタミンのバランスがすごくよくて活性酸の発生を抑えたり除去してくれる働きがあります。
活性酸素はカラダをさびさせるといわれていて、さびることによって起こるのが病気や老化です。
活性酸素を除去する働きとして最も注目されているのが水素ですが、水素は地球上で1番小さい分子でカラダに取り込むことが難しいですが、卵を毎日食べることによって活性酸素からカラダを護っていけるのは効率的ですね。
カラダをさびさせないことは美肌にすごく大切なことです！
卵を1日に食べていい量
卵は毎日食べても大丈夫な食材ですが、1日にどれくらい食べていいのかを解説していきます。
卵を1日に食べる分量などは、正直なところ明確な基準値はありません。
最近は、ドクターや専門家が卵を1日1個食べることは大丈夫だし、むしろ食べた方が良いということをよくいっているので、1日1個食べることはほぼ大丈夫だといえます。
面白いデータとしては、
1980年代に日本で健康な成人に1日10個の卵を1週間連続で食べさせた結果、血中コレステロールや健康面での変化がほとんどなかった
というデータもあるので、1日10個くらいは食べて大丈夫なのかなという感覚ですが、さすがに毎日10個をずっと食べ続けていると、カラダによくないような感じがするし、間違いなく飽きると思うのでおすすめ出来ませんね。
私の場合は1日2個食べたりしてますが、健康的にも問題ないですし、お肌の調子も良い感じです！
健康に気をつけている方などに話を聞いても1日平均2個くらいという声が多いので、1日の摂取量としてのおすすめとしては2個になります。
ただ、体質などによって卵を食べると体内のコレステロールが増えやすい方もいらっしゃるみたいなので、そのような場合は卵の摂取は控えた方が良いかもしれません。
色んな体質の方がいらっしゃるので、実際に試してみて健康状態などをみながら食べる量を決めていくのがBESTかもしれませんね。
日卵協と呼ばれる、日本卵業協会のHPに卵の1日摂取量目安などの記事があったので、卵のことを色々知りたい場合はぜひ参考にしてみてください。
卵選びで気をつけたいポイント
どんな食材でも同じですが、毎日摂取する場合はそのものの質をしっかりしておかないと、万が一カラダによくないものを食べ続けてしまったら健康面で体調を崩してしまったりお肌の状態が低下するなどのリスクが発生してしまいます。
卵の1日の摂取量なども大切ですが、何より卵の質には特に気をつけたいところです。
卵を選ぶ際に大切なポイントを解説しますので、こちらも参考にしてみてください。
サルモネラ菌
いわゆる食中毒になってしまう菌です。
農林水産省の調査によると、市場に出回っている卵のパックに、0.25％の確率でサルモネラ菌で汚染されていたデータもあります。
火を通したら安全とは言われていますが、なんでも信用はせずに多少注意が必要です。
殺虫剤残留
残念ながら日本の殺虫剤の残留濃度は世界で類をみないくらい緩い状況です。
殺虫剤の成分でよくつかわれるのがトリクロルホンという物質ですが、かなりの有害物質で欧米などでは使用禁止になっています。
その他でもプロボクスという成分のモノがつかわれていますが、こちらも欧米では癌を引き起こす化学物質として指定されています。
2019年には殺虫剤の残留濃度が多すぎたため、日本から台湾に輸出していた卵が差し止められた事例もあるほです。
抗生物質
写真や動画で1度は観られたことがあると思いますが、養鶏場はすごく密な状態で閉じ込められていて、鶏にとって衛生的で健康的な場所とはいえません。
そんな中で飼育する為には生まれてすぐに25種類以上のワクチンが打たれた上に、雛のあいだに抗生物質や合成抗菌剤入りの飼料を食べて育つといわれています。
このようなケミカルな物質はカラダの中に蓄積されていて、もちろん卵にも含まれていきます。
劣悪な環境で育てる為には仕方ないことかもしれませんが、抗生物質の影響は卵に反映されて、ヒトのカラダにも大きな影響を与えてしまいます。
どんな卵を選んだらよいか
私の考えでは、「卵」は品質を選んだ方がよい食材BEST3にはいります。
スーパーで特売といって1パック100円なんかで売っている卵は本当に危険なにおいがします。
どんなに完全栄養食でも、どんなに美肌に効果がある成分が含まれていたとしても、卵自体のモノが悪かったり薬まみれでは美肌とは逆効果になりかねません。
では、どんな卵を選んで買ったらいいかを解説していきます。
表記で選ぶ場合のポイントは、
- 放し飼い
- 平飼い
- 遺伝子組換でない
- ホストハーペスト不使用
などの言葉が書かれていればまずます安心できます。
町のスーパーなどでは、仕入れ先などの関係から上記のような表記がないことがありますが、その場合は1番高い卵を選ぶようにしてみてください。
お肌や健康のことを考えると卵にはしっかりお金をかけるのがおすすめです！
肌のことを考えた卵のおすすめ摂取方法
実は卵は料理の仕方で栄養素の吸収がかわるといわれています。
それぞれどのような特徴があるかを解説していくので、調理や摂取の方法など自分のスタイルにあったものをチョイスしてみてください。
生卵
活性酸素を除去するビタミンB群などは熱に弱い性質があるので、生卵で食べた方がビタミンB群を効率よく摂取できます。
ただ、生卵の卵白にはアビジンという物質が含まれていて、これは美肌に効くサプリとして有名なビオチンの吸収が阻害されてしまいます。
卵かけご飯などで生卵を食べる場合は黄身だけにして、卵白に関しては卵白オムレツなどにして食べるのがおすすめです。
半熟卵
卵白にしっかり火が通った半熟卵であれば、アビジンの影響もなくビオチンの吸収も可能ですし、黄身に多く含まれているビタミンB群も摂取できます。
あとは生卵に比べて栄養素の体内吸収が高く、96％の吸収が可能ということから、栄養分吸収の観点からもいいですし、便秘や下痢など消化器系の状態が落ちている時などには、胃腸に負担をかけにくくなるというメリットもあります。
完熟卵
完熟卵は卵白と卵黄にしっかり火が通った状態なので、ビオチンの吸収阻害にはなりませんが、ビタミンB群の摂取は多少難しくなってしまいます。
生卵や半熟卵に比べて腹持ちはすごくよくなるので、ダイエット中で空腹感が耐えられない時などは有効かもしれませんし、サルモネラ菌のことを考えると完熟卵が1番良いかもしれません。
ただ、その反面腹持ちが良いということは、消化が悪いというデメリットもあるので、あまり多用するのは消化器系の観点からおすすめ出来ません。
自分のカラダと向き合いながらチョイスしていくのがいいですね。
総合すると美肌効果では個人的には半熟卵が1番おすすめです！
まとめ
「毎日食べてもOK！ゆで卵で美肌を目指そう！」いかがだったでしょうか。
卵は完全栄養食と呼ばれることもあって、美肌づくりにも凄く有効な成分がたくさん含まれているのですが、残留殺虫剤や抗生物質の危険性もある食材です。
美肌のために頑張って毎日ゆで卵を食べても、逆に不健康になったり肌荒れの原因になってしまう可能性も十分あるので、卵を選ぶときはしっかりと選んで購入するのがポイントです。
高品質な卵を選んで高品質なゆで卵のような美肌を目指していきましょう！