美容効果の高いのは軟水・硬水?日本人なら軟水+海の塩の飲み方がおすすめ

美容に興味がある方なら「美容のために硬水を飲んだ方がいい」という話を1度は聞いたことがあるかも知れません。

以前から、硬水 = 美容 というイメージが定着していましたが、最近は「硬水は健康面からみるとよくない」という話もでてきているので、最近は軟水と硬水のどちらを飲んだらいいのか困ってしまうという方も結構いらっしゃいます。

今回はそんな疑問にお応えするべく、管理栄養士の資格東洋医学の知識をフル活用して、軟水と硬水を美容の観点から紐解いていきますので、お水で悩まれている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

軟水と硬水の違い

ご存じの方も多いですが、軟水と硬水の分類は水に含まれているカルシウムマグネシウムの量によって分けられています。

世界保健機関(WHO)では、水の高度の規定として、

  • 硬度60ml/L未満を軟水
  • 硬度60 ~ 120ml/L未満を中程度軟水
  • 硬度120 ~ 180ml/L未満を硬水
  • 硬度 180ml/L以上を非常な硬水

参考:WHO飲料水水質ガイドライン

という基準を定めていますが、一般的には硬度120ml未満を軟水硬度120ml以上を硬水という呼び方をしていることが多いです。

軟水と硬水のどちらが美容にいいの?

美容の観点から、軟水と硬水のどちらを選べばいいかを調べると、硬水がいいという情報が多くでてきますし、私が取得した管理栄養士の資格を持った先生方も硬水を勧める方が多くいらっしゃいます。

硬水を勧める理由をみてみると、硬水にたっぷりと含まれるカルシウムマグネシウムなどのミネラルの働きに美容効果があるという風に仰っています。

確かにカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分は、新陳代謝や健康のために欠かせないものなので、もちろん美容の観点からみても大切なことですね。

ネットやメディアでも硬水を推す声が多いので、私も硬水を推したいところですが、私は健康や美容の観点から軟水を推しています。

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いわさき

軟水を推す理由は私の考え方や実体験からくるもので、硬水を推している先生には恐縮ですが、以下の内容でまとめてみました!

美容に軟水を選んだ方がいい理由

美容の観点から考えて軟水がおすすめと上述しましたが、私の中で「美容」の土台にあるのが「健康」で、健康には地域性や属性、その人にとってのバランスが重要と考えているからです。

軟水と硬水の地域性や属性

天然水などは地層を通過していく時にミネラル分を吸収していくので、地層を通過する時間が長ければ長いほどミネラル分の多い硬水になり、欧米の天然水は雄大な自然が多くあるので硬水が多いですが、島国である日本は欧米に比べると地層を通過する時間が短くなっているので、軟水が多い地域になります。

このことから、長い歴史の中で日本人はずっと軟水を飲んできた民族になるので、突然水を硬水に変えてしまうと、ミネラルバランスが崩れてしまい健康を損なうことになってしまう可能性があります。

健康を損なってしまうと、もちろん美容にもマイナスになってしまうのでおすすめできません。

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いわさき

欧米人であれば硬水の方が美容に好影響を与えますが、日本人の場合は軟水の方が美容に好影響を与える可能性が高いといえますね!

軟水を選んだ場合のミネラル不足解消のポイント

硬水はミネラルがたっぷりと含まれていますが、軟水はマグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれているとはいえません。

そんな中で日本人がおこなってきた、ミネラル不足解消法は「」からミネラルを摂ることです。

欧米と日本の水の違いには、実は塩がセットでくっついてきます。

欧米人が塩を摂取する場合は、岩塩で摂取することが多く、岩塩の成分と硬水の成分だとミネラルバランスが調和されていて、日本の様な軟水の民族には、海水からつくった塩の成分と軟水の成分でミネラルバランスが調和される様になっていたのです。

ただ残念なことに最近の塩は効率性を追い求め過ぎて昔ながらの製法をしている業者さんがほとんどないので、マグネシウムなどのミネラル分が少ないナトリウム中心の塩になってしまっていて、塩の変化による健康への影響もでているのが実情です。

美容のために軟水を常飲する場合は、健康面や美容面からみても、ミネラルたっぷりの昔ながらの製法の海水からつくった塩を摂取することが大切なポイントです。

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硬水と岩塩のセットで3ヶ月間過ごしてみましたが、私の場合は体調を少し崩してしまって、美容の観点からもいいとはいえませんでした! ※1

美容効果を考えるときは、いかにターンオーバーの質を高めていくかが大切で、そのためには健康状態をアップして新陳代謝を高めることがポイントになります。

日本人が健康状態をアップするためには、日本人の特性にあった『 軟水 + 海の塩 』というセットがバランスが良くて1番おすすめです。

塩と水の飲み方を変えただけで、たった3ヶ月で血圧が正常値になった方もいらっしゃって、それだけ水と塩は健康にも美容にも大切ということですね。

※1 あくまでも個人的見解になります。

美容への効果的な硬水の取り入れ方

日本人には硬水が合っていないから硬水はまったくいらないのかというそうでもありません。美容の観点から硬水を日常生活を取り入れるのは、以下の様なことがおすすめです。

便秘解消法

硬水に豊富に含まれているマグネシウムは下剤につかわれることもあるくらい、お腹をゆるませる効果があります。

腸内環境の状態の中でもっともよくないのが便秘という症状で、腸内環境の状態が悪いと肌荒れの大きな原因となってしまい美容の大敵になってしまうので、便秘気味だなと感じた時は、マグネシウムが豊富に含まれている硬水を飲むのもいいですね。

ミネラル分の補給

大量に汗をかいた後などカラダからミネラル分がでてしまった時には、ミネラル分豊富な硬水でミネラル分を補給するのもいいかもしれませんし、外食続きで良い塩が摂れてない時には、ミネラル不足の可能性があるので、頓服的な感じで硬水を活用するのもありですね。

ただ、大量の汗をかいて体力を消耗しているような場合に硬水で水分補給すると、胃腸に負担をかけてしまう可能性もあるので注意しましょう。

軟水と硬水の見分け方|有名ブランドの気になる硬度は?

ミネラルウォーターのラベルをみると、以下のように硬度○○mg/Lという表示があります。軟水や硬水などの使い分けでお水を選ぶときは、成分表示のところをチェックしてみましょう。

有名ブランドの気になる硬度チェック

スーパーやコンビニでみかける有名ブランドを中心に硬度の低い軟水から並べてみましたので、ミネラルウォーターを選ぶときの参考にしてみてください。

いろはす

  • 硬度27.7mg/L
  • カルシウム 10mg
  • マグネシウム 0.3mg
  • ナトリウム 0.86mg
  • カリウム 0.13mg

南アルプスの天然水

  • 硬度30mg/L
  • カルシウム 0.6 ~ 1.5mg
  • マグネシウム 0.1 ~ 0.3mg
  • ナトリウム 0.4 ~1.0mg
  • カリウム 0.1 ~ 0.5mg

クリスタルガイザー

  • 硬度38mg/L
  • カルシウム 0.64mg
  • マグネシウム 0.54mg
  • ナトリウム 1.13mg
  • カリウム 0.13mg

ボルヴィック

  • 硬度60mg/L
  • カルシウム 1.15mg
  • マグネシウム 0.8mg
  • ナトリウム 1.16mg
  • カリウム 0.62mg

エビアン

  • 硬度304mg/L
  • カルシウム 8.0mg
  • マグネシウム 2.6mg
  • ナトリウム 0.7mg

ヴィッテル

  • 硬度315mg/L
  • カルシウム 9.1mg
  • マグネシウム 1.99mg
  • ナトリウム 0.73mg
  • カリウム 0.49mg

コントレックス

  • 硬度1468mg/L
  • カルシウム 46.8mg
  • マグネシウム 7.5mg
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硬度が高くなればばるほど「カルシウム」と「マグネシウム」の含有量が高くなって「ナトリウム」と「カリウム」の含有量が少なくなってますね!

日本の水道水の硬度はどれくらい?

日本の水道水は軟水で、地域によって多少硬度は異なりますが、平均すると50mg/L~60mg/L程度といわれています。

ちなみに最も硬度が高いのが沖縄県で硬度83mg/L、最も硬度が低いのが愛知県で硬度38mg/Lになります。結構開きがありますが、硬度120mg/L未満なので基本的には軟水になりますね。

水の硬度確認実験

「メーカーさんが硬度を測定して表示されているので間違いないとは思うのですが「やっぱりこの目で硬度を確かめてみたい!」といことで、TDSメーターを使って硬度実験をしてみることにしました。

TDSメーターは、ミネラル分に加え不純物も一緒に拾ってしまうので、正確な硬度数値とはいえませんし、一般的な○○mg/Lという数値ではなく、○○PPMという数値で現わされるので正確な硬度とはいきませんが、軟水系のミネラルウォーターは60~70PPMという数値が一般的だといわれているので、その辺りを照らし合わせながら実験をしてみました。

被験者

  • 水道水
  • コントレックス
  • クリスタルガイザー
  • 精製水

実験方法

TDS ECメーター 水質測定器を使用して、浄水していない水道水・多く流通している硬水エビアン・イチ押しのクリスタルガイザー・純粋に近いとされる精製水を計測して検証。

実験結果

  • 水道水 74ppm
  • クリスタルガイザー 62ppm
  • エビアン 311ppm
  • 精製水 3ppm

以上の様な結果になりました。

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メーカーが表示している数値と同等の比率割合がでたので、硬度の違いはメーカーのモノを信用しても大丈夫そうで安心しました!

水についてですが、ここでひとつ注意しておかないといけないことがあります。

純水などの真水(精製水の様なミネラルや不純物が含まれていない様な水)は、医療時に洗浄水などで使われているので、カラダに害や危険がない様な感じがしますが、飲料水として摂取するとカラダに大きな弊害がでる可能性があります。

水が物質を溶かす力が凄いのは皆さんご存じだと思いますが、これは水が色んな成分を取り込む力が凄いということになり、精製水などの純水はいわば空腹状態の水で、色んな成分を取り込む気満々の水になっているということです。

この様な水を飲んでいると、体内に入った時にカラダに必要な栄養素をどんどん吸収してしまい、カラダが栄養不足に陥ってしまいます。

精製水や純水を飲むことは、まずないと思いますが、浄水器などでろ過し過ぎると同じ様な現象が起きてしまう可能性があるので注意が必要です。

一般的な浄水器でお馴染みのブリタで浄水した水がどの様な変化がでているかの実験もしてみたので、以下動画で確認してみてください。

このような簡易的な浄水器でもこれだけのろ過が起きてしまうので、浄水器を選ぶときはろ過能力だけに捉われるのではなく、ろ過した後にミネラルを添加してくれるような仕組みがあるものを選ぶことが大切です。

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水は単純な様ですが凄く奥が深いモノなので、しっかりと吟味したり試してから常飲するようにしましょう!

水の役割と1日の摂取量の目安

ここまで軟水と硬水にスポットをあてて紐解いてきましたが、水の役割や1日の摂取量も抑えておきましょう。

年齢にもよりますが、平均するとヒトのカラダは約70%の割合を水が占めています。

カラダの70%を占めている水の主な役割は…

  • 栄養素や老廃物の運搬
  • 体温維持や調節
  • 栄養素等の溶媒
  • 血流の円滑化

になり、どれも生きていく上で重要なものばかりで、水が滞ってしまうと上記の様な働きが出来なくなるなり、健康や美容を損なってしまうため、常にカラダの水を循環させる必要があります。

なので、毎日しっかりと水を摂取することは美容や健康にとってすごく大切になってきます。

東洋医学的に「水毒」などの状態であれば、たくさんの水を飲むことはカラダにとってよくないことになってしまいますが、それ以外の方の場合は以下の様な計算式で1日に摂取する水の目安にされるのがおすすめです。

体重(kg)× 年齢別必要量(ml)= 必要水分量

年齢別必要量は…

  • 30歳未満 40ml
  • 30歳~55歳 35ml
  • 56歳以上  30ml

25歳で体重が40㎏の場合だと、

40(kg)× 40(ml)= 1600ml

35歳で体重が50kgの場合だと、

50(kg)× 35(ml)= 1750ml

が、1日の水の摂取量の目安になります。

上記の様な基準を目安に毎日水を摂取して欲しいのですが、ペットボトルのお茶や清涼飲料水を水分だからといって頑張って飲んでいる方がいらっしゃいます。

しかし、これらは「水」ではなく「水分」になります。美容や健康を考える場合は、水分は水と同じような働きをしてくれず、ペットボトルのお茶や清涼飲料水を飲むと、さらに水を摂取する必要があるので注意していください。

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何か味がないと水分を摂れないという方は、水にレモンを絞っていれたり、ヤカンでお茶を沸かしたモノを飲む様にしてみてください!

美容におすすめの軟水をご紹介

上記でも紹介した様にカラダには水はなくてはならないもので、毎日の摂取がとても大切になってきます。

私の考えでは美容の土台には健康というものがあり、毎日摂取しないといけないものに関しては、良いも悪いも継続的に健康に影響を与えていくのですごくすごく大切なことになります。

おすすめのお水を紹介するのはとても責任重大になりますので、私の中で確信のある水と+αをご紹介します。

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あまり大きな声ではいえませんが、日本の水道水は塩素濃度はアメリカの10倍以上もあったり、ミネラルウォーターやウォーターサーバーには健康を阻害する成分が含まれているものも多いので、水はすごく慎重に選ぶ必要があります…

美容のために飲むならクリスタルガイザー

欧米のミネラルウォーターは硬水が多いのですが、アメリカカリフォルニア北部のシャスタ水源で採水される水は軟水になり、日本ではクリスタルガイザーとしてお馴染みです。(詳細はクリスタルガイザー公式HPをご覧ください。)

水はカラダにとってすごく大切なはずなのに、ミネラルウォーターの研究や情報は文献やネットでもほとんどありません。そんな中でも唯一肯定的な表現が多いのが、このクリスタルガイザーです。

私も5年前からずっとクリスタルガイザーを飲み続ける様にしていますが、クリスタルガイザーを飲んでいる時はお肌の調子がいいような気がしますし、何より体調がとてもいいです。

そんなクリスタルガイザーですが、気をつけないといけないのが、並行輸入されている白キャップのクリスタルガイザーです。

これは採水地も硬度もすべて違い、製造から販売までの過程でコストダウンしているので安く手に入るのですが、ネガティブな情報の方が多いので、正規品である青キャップのクリスタルガイザーを選ぶようにしましょう。

ちなみに青キャップの正規品のクリスタルガイザーは大塚製薬が輸入販売していますが、日本にしか出荷されていませんので、軟水が必要な日本人専用のクリスタルガイザーといえますね。

+α|マグネシウム

マグネシウムはカラダの中で合成できないもので、且つヒトが必ず摂取しないといけない必須ミネラルの1 つです。

マグネシウムの1 番大切な働きは、350 種類以上存在するといわれる、体内酵素を活性化する働きで、これが新陳代謝を高める大きな要因になるので、質の高いターンオーバー化などの美容効果が期待できます。

残念なことに戦後の日本の塩の精製は効率化や大量生産を求めるあまり、ナトリウム濃度が高くマグネシウムの含有が少ない塩ばかりになってしまいました。

そんななかで昔ながらの自然製法で、マグネシウム含有量がトップクラスのミネラルバランスを誇るおすすめの塩が浜比嘉塩です。

実際に沖縄県浜比嘉島の工場を見学してきて、製法も間違いない塩です。

購入をお考えの方は、ぜひ浜比嘉塩の公式ホームページをご覧ください。

出典:浜比嘉塩様サイト

>>浜比嘉塩公式ホームページはこちら<<

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飲み水をクリスタルガイザーに変えて、料理や食卓塩を浜比嘉塩にすると健康にも美容にもおすすめです!

+α|カルシウム

カルシウムもカラダに大切な栄養素の1つで、よく言われるのが小魚や牛乳の摂取を勧められる方が多いのですが、カルシウムを大量に摂取するとカラダ中に蓄えられているカルシウムまで一緒に体外に排出してしまう性質があり、逆にカルシウム不足になる危険性があるので、私はカルシウムの吸収を高めることにスポットを当てています。

抗酸化作用の高いことで有名なビタミンCが多く含まれているレモンは各種栄養素のバランスがよく、カルシウムの吸収を助けてくれる作用があります。

料理をする時に無農薬のレモン輪切り3 枚程度を一緒にいれて煮たり、白湯や水にレモンを絞って飲むだけでもかなりの効果を発揮してくれるのでおすすめです。

ただ、市販のレモンは農薬まみれのモノが多いので、特に皮ごと料理に活用する場合は、しっかりと農薬を落としてから使うようにしましょう。

農薬やワックスをキレイに落とす方法は以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

>>果物のワックスが気になる?安全に落として栄養を丸ごといただこう!<<

まとめ

「美容効果の高いお水は軟水と硬水のどちら?日本人に合ったイチ押しのお水もご紹介!」いかがだったでしょうか。

水は命の源ともいえる何よりも大切なものですが、なぜかきちんとした情報がなかなかありません。

今回ご紹介した内容はかなり深堀したものなのでおすすめではあるのですが、水はほんとにほんとに大切なモノなのでご自身のカラダで試してみて、もし合わない様ならすぐにやめてください。

いくら日本人といっても多少の個人差はあるので、ご自身のカラダに目を向けて健康や美容面などを注視しながら取り入れる様にしてみてください。

そうはいっても、私の中ではクリスタルガイザー+αは本当におすすめなので、ぜひ1度チャレンジしてみてくださいね。