1ヶ月という短期間で育毛剤の効果は感じられるか?40代女性が検証しました!
生活習慣の変化や、食品などの中のケミカル因子が増えたこともあり、女性でも薄毛が気になる方は多くおられます。
薄毛の対処方法はいくつかありますが、女性でも、まず試してみたいのが育毛剤ではないでしょうか。
- 育毛剤はどのような効果があるのか
- どんな成分がはいっているものを選んだらいいのか
- 期間はどれくらいかかるのか
などなど気になることもたくさんあるのではないでしょうか。
今回はそんなニーズにお応えできる様に、育毛剤の基本的な部分から発毛や脱毛のしくみから効果がでる期間を検証し、実際に育毛剤をつかって頭皮や毛髪にどのような変化がでるのか実験まで行ってみました。
せっかくお金をかけて育毛をする際の1つの参考になればと思いますので、ぜひ育毛剤に興味を持たれている方は目を通してみてください。
育毛とはどんなもの?発毛との違い
育毛剤と発毛剤はいっけん同じような意味合いとして捉えてしまうこともありますが、似て非なるモノで根本的な考え方に違いがありますので少しお勉強をしてみましょう!
育毛とは
育毛とは、現在生えている髪の毛に対してアプローチするもので、毛髪環境を整えることにより、毛髪が将来細くなったり抜けおちたりして、薄毛が進行しない様にすることを目的としています。
一般的に育毛剤は、医薬部外品として抜け毛の予防を対象にしています。
発毛とは
発毛とは以前抜けてしまったりして、いま生えていない髪の毛を生やすことで、毛量を増やすことを目的としています。
一般的に発毛剤は、医薬品として薄毛の治療を対象にしています。
女性の育毛に必要なことと成分
育毛剤や発毛剤は男性のイメージが強いことからも解るように、男性向けにつくられたモノの方が主流だといえます。
男性用と女性用の育毛剤では共通点もありますが、やはりしくみ等が異なる部分もあるので、男性専用の発毛剤を女性が使うのはあまりおすすめ出来ません・・・
ちなみに男性の育毛剤の代表的な効能は以下のモノになります。
- 血行促進
- 男性ホルモン活動抑制
- 皮脂の抑制や除去
- 毛母細胞活性
- 殺菌成分
- 保湿成分
この中で、男性ホルモンの分泌が進むと薄毛になるというのは1度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
毛深いヒトは薄毛になるとか、そういう表現がなされるものですね。
男性の育毛剤のポイントとしては、この男性ホルモンを抑えることが大切になってきます。
これに対して女性の場合は、一般的には男性ホルモンに関してはそこまで気にする必要もないと思うので、薄毛が気になって、毛髪環境を整えようとする時には、血行促進と乾燥や皮脂の過剰分泌による炎症を抑制する様なことがポイントになってきます。
女性の育毛には欠かせないセンブリエキス
漢方薬としても人気のセンブリエキスは、リンドウ科センブリ属の草から抽出したエキスです。
頭皮の血行を促進する作用があるということで、研究されてきましたが、頭皮の血行意外にも毛細血管の増強や、皮膚細胞の代謝改善から細胞分裂の活性化も確認されているので、毛母細胞を活性化したり、毛髪に栄養を届けるという部分などから再注目されている成分になります。
男性にもいえますが、女性の場合も抜け毛や薄毛が増えた時には、血行不良や皮膚細胞の代謝低下が起きていることが多いので、女性の育毛には欠かせない成分になります。
女性の育毛剤には欠かせないグリチルリチン酸ジカリウム
医薬部外品原料規格にも掲載されるグリチルリチン酸ジカリウムは、甘草の根茎から抽出されたエキスです。
アレルギー薬や慢性肝炎、ウイルス性肝炎や肝機能障害の予防薬や治療薬に処方されることがある成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用や、解毒作用があるとされています。
抜け毛や薄毛に悩みを持っている女性の頭皮は乾燥していることが多く、乾燥すると皮脂の過剰分泌により頭皮は炎症を起こしやすくなり、これがフケや痒みとなり、そこから抜け毛や薄毛へと繋がっていきます。
グリチルリチン酸ジカリウムは、特に女性の薄毛と相性がいいと言われているので、女性の育毛剤には欠かせない成分となります。
育毛剤の効果実感にはどれくらいの期間必要なのか
育毛剤をつかいはじめて効果がでるまでどれくらいの期間がかかるのか。モチベーションを保つ為にも知っておきたいことがらですよね。
どれくらいの期間が必要か説明する前に、まず髪が生えるしくみと抜けるしくみを簡単に理解しておきましょう。
髪が生えるしくみ
髪の毛が生えるしくみで大切なのが「毛周期」です。
毛周期は、成長初期 → 成長後期 → 退行期 → 休止期の4段階サイクルを繰り返し、毛の生え変わる周期を指しています。
- 成長初期 毛母細胞の分裂がはじまって皮膚内部でも髪の毛の成長が始まる
- 成長後期 毛母細胞が活発に分裂し、毛髪が皮膚表面にしっかりとでてきている状態
- 退行期 毛髪の成長がストップして抜け落ちるまでの状態
- 休止期 毛髪が抜け落ちて次の毛髪が成長をはじめるまでの状態
この毛周期のサイクルは大体2年から6年といわれており、1日に0.3ミリ、1カ月で1センチ、1年で15センチ伸びて、1本1本の周期が異なるため脱毛の時期はランダムになります。
髪が抜けるしくみ
髪が抜けるしくみは単純に、毛周期によって抜けていきますが、そもそもなぜ毛周期があるかというと、髪の毛には紫外線や衝撃などの外的ダメージから頭部を護るほかに、体内に入り込んだ水銀や鉛などの物質を体外へ排出する役割もあるからです。
この排出をスムーズにするためにも毛周期は必要なものです。毛周期のみによる抜け毛だけでは薄毛や抜け毛は気にならないのですが、抜け毛や薄毛が気になる状態であれば以下の様なことが原因で抜け毛になっていることが多いです。
- 加齢などによるホルモンバランスの乱れ
- 出産によるホルモンバランスの乱れ
- 食生活や睡眠などの生活習慣の乱れ
- ストレスなどによる自律神経の乱れ
女性の脱毛のしくみだとホルモンバランスの乱れが原因になっていることが多く見受けられ、そのことによりカラダの機能が低下することにより抜け毛に繋がっていきます。
育毛剤の効果が実感できる期間は3ヶ月から1年が目安
カラダのことに関することで効果が実感出来る期間は最低でも3ヶ月とよくいわれており、これはヒトのカラダのメカニズムで順応して変化するまでの期間が大体3ヶ月とされているからで、これは育毛に関しても同じで、やはり最低でも3ケ月間はみておきたいところです。
育毛や発毛の場合はこの3ヶ月のサイクルとは別に毛周期のサイクルがはいってきて、肌のターンオーバーなどが28日といわれるのに対して、毛周期のサイクルは最長6年かかってしまうので、育毛の効果を発揮するまでの期間はどうしても他の部位よりも長くなってしまいます。
ヒトによっては、1カ月程度でも効果がでる方もいらっしゃいますが、基本的には長い目でみて気長に継続的に効果を待っていた方がモチベーション的にもいいかと思います。
効果的な育毛剤の使い方
効果的な育毛剤の使い方やタイミングなどは、各メーカーが1番効果のある使い方を説明しているはずなので、その説明をしっかりと読んでその通りに使うことがポイントです。
強いて言えばしっかりと浸透させることが大切なので、以下の様なことに気をつけながら使ってみてください。
- タオルやドライヤーでしっかり水気をとってから使用する
- 生え際にしっかりあたる様に使用する
- 浸透を高めるために軽く頭皮マッサージをしながら使用する
育毛と併せて意識したいこと
育毛剤をつかわないといけない環境になるということは、頭皮環境が悪くなって抜け毛や薄毛が進行しているということなので、頭皮環境が悪くなっているという根本を見つめなおすことが大切です。
まずは、髪が抜けるしくみのところでも紹介した以下のことがないかをチェックしてみましょう。
- 加齢などによるホルモンバランスの乱れ
- 出産によるホルモンバランスの乱れ
- 食生活や睡眠などの生活習慣の乱れ
- ストレスなどによる自律神経の乱れ
ホルモンバランスの乱れがあるとなかなか思うようにコントロールが難しいですが、生活習慣の見直し、特に食生活や睡眠の質にフォーカスして見直していくと、改善する可能性が高くなり、とにかくカラダを健康の方へ進めていくことが何より大切です。
これらのことにより、抜け毛や薄毛の進行が遅くなれば毛髪量のボリュームはキープしやすくなってくるので、根本原因の解消と対症療法である育毛剤を併用するということが、育毛効果を高めることで1番のおすすめになります。
実際に育毛剤をつかって検証してみました
ここまで育毛に関しての知識を色々とご紹介してきましたが、実際に育毛剤をつかったらどうなるのか。
いくら知識が豊富になっても、実際に使った感じが気になると思うので、実際に育毛剤を使って実験していきます。
育毛剤の効果検証実験の概要
動画を観る前に、こちらの概要をお読みください。
被験者
40代女性
- 学生の頃からつむじの薄毛がきになっていた。
- 昔からお菓子などの甘いものが大好き。
- 慢性的に病院にかからないといけないことがある。
※ ヒトによって効果は大きく変わる可能性が高いので、1つの参考としてご覧ください。
実験方法
1カ月間育毛剤をつかって毛量の増加や毛髪の太さの違いを比較
毛量や毛髪の変化の目安
育毛剤の使用前と使用後の画像を撮影して目測で検証
使用する育毛剤
MATRIX スカルプケアエキス 毛根を刺激し、植物由来エキスで毛髪環境を整え、健やかな髪へと導いてくれるスカルプケアエキス。
育毛剤の実験結果
1カ月間毎日育毛剤をつかった結果、毛髪量の増加や毛髪の太さの顕著な変化はありませんでした。
ご本人の使った感覚としては…
「頭皮にしっかりと浸透していく感じがあるし、使っていて悪い感じはしないけど、髪を触った感じなどから、髪が変化した感覚はまだ得られていない。これからも継続してつかっていったら、変化がでそうな感じはする。」
とのことでした。
毛周期のサイクルが長いことにより、やはり1カ月間という短い期間では効果を顕著に感じることが出来ませんでしたね。
あとは、これまでの生活習慣などで効果がでにくいカラダになっている可能性もあるので、根本的なカラダの健康の観点からもアプローチしていく必要がありそうです。
※ 効果には個人差があるので、1つの目安として参考にしてみてください。
育毛剤を試してみたい方へのおすすめポイント
今回の育毛剤の実験でも解ったのですが、育毛剤に関しても対症療法の一環であることをまず頭にいれておかないといけないことを再認識しました。
男性の薄毛や抜け毛に関しては、遺伝的なモノの影響が多いとされていますが、女性の場合はホルモンバランスの乱れや生活習慣の乱れなどが原因である可能性が高いという意見も多くあります。
育毛に有効な成分が配合された育毛剤などで、頭皮環境を整えていくのも大切ですが、頭皮環境が悪くなった原因をさぐって、頭皮環境が悪くならない様にすることの方がもっと大切です。
根本療法と対症療法を組み合わせて行った方が確実に得たい成果が得られますし、効果がでる期間も早くなるはずです。
上記で紹介した様な「センブリエキス」や「グリチルリチン酸ジカリウム」などの有効成分が配合されている育毛剤をつかいながら頭皮環境を整えると共に、自身の生活習慣を整えることにも目を向けてみてください。
まとめ
「女性にも効果的な育毛剤を実際に試してみました!髪が生えるしくみや期間の検証まで」いかがだったでしょうか。
薄毛や抜け毛の症状がでてくるということは、遺伝的なモノを抜きにすると、もしかしたらカラダのサインかもしれません。
毛髪の大切な役割の1つにカラダに不要な重金属などを体外に排出するという役割があるので、重金属を早くカラダの外に排出されるために、抜け毛のサイクルが早くなっているということも考えられます。
生活習慣で重金属のはいった(パンケーキとかドーナツとか)食べ物を食べていないかなど、まずは自身の食生活の見直しをして、その辺りを整えてから、有効成分のはいった育毛剤などを活用して、毛髪環境を整えていってはいかがでしょうか。
ものごとには必ず原因がありますので、その原因を解消することが、実は薄毛や抜け毛を防ぐ1番のポイントなのかもしれません。