ニンジンの栄養価を美肌の観点で解説!美肌効果をあげる調理法もご紹介
誰でも知っていてスーパーでも見ないことがないくらい身近な食材であるにんじんは、料理の応用も利くため食卓でもよく見かける食材ですね。
料理への応用力などの利便性や味や色合いもそうですが、にんじんがこれだけ多用されている要因には、にんじんの栄養成分や健康効果や美容効果などが多くあるからでもあります。
そんな、栄養満点のにんじんの美容効果や美肌効果について詳しくみていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
人参の美肌効果とその理由
にんじんには多くの栄養成分が含まれていますが、その成分の中には美容効果の高い栄養素も豊富に含まれており、毎日食べることが出来れば内側からきれいな肌へと近づくことができそうです。
それではさっそくにんじんの美容成分を見ていきましょう!
βカロテン
にんじんの栄養成分の中でも、最も美肌効果を発揮してくれるのがβカロテンで、野菜の中でもβカロテンの含有量はトップクラスに位置しています。
βカロテンは抗酸化作用が高くシミやシワを予防してくれる効果が期待できます。
ビタミンA
βカロテンは体内で変換されることでビタミンAを生成します。
ビタミンAは皮膚や粘膜を健康にする働きがあり肌の水分量を適正にさせる効果もあります。
肌本来が持っている天然保湿因子が増えることで、水分量を適正にし、その結果、肌のバリア機能も正常にしてターンオーバーの促進や肌のキメを整えてくれます。
カリウム
カリウムは体内の余分なナトリウム排出を促し、過剰に摂取した塩分を排出し、正常なバランスに戻す役割をしています。
そのため、高血圧の予防・改善や、むくみ予防にも効果的なミネラルです。
ビタミンB群
ビタミンB群は肌や爪、髪などをつくるたんぱく質の代謝をサポートしてくれる働きを持っています。また、皮膚の炎症を抑えてくれる効果も期待できる栄養素です。
食物繊維
にんじんには食物繊維の中でも不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は胃や腸の中で水分を吸収し、便の体積を増やす役割をしています。
便の体積が増えることで大腸が刺激され排便が促されたり、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える特徴もあります。
美肌作りは腸内環境がとても大切で、腸内環境が改善すると自然とお肌の悩みも少なくなるでしょう。
人参の抗紫外線作用で美肌効果
夏頃になると紫外線を気にすることが多くなっていますが、太陽がある限り紫外線は1年を通して降り注いでいます。
紫外線の種類や肌への影響に関しては簡単に解りやすく、別記事でまとめているので、ぜひこちらを参考にしてみてください。
この紫外線は、シミやそばかすの原因となるだけでなく、肌を乾燥させて肌荒れやニキビなどを引き起こす原因にもなります。
人参には、この紫外線に負けない肌づくりに効果的な栄養素「ビタミンエースACE」が含まれています。
これらは紫外線によって生み出された活性酸素を抑制し、血流を改善させるといわれていて、特にビタミンAは肌に潤いやハリを与えるため紫外線から肌を守る天然の美容液のような働きが期待できます。
天然の美容液たっぷりの人参は固定種や在来種の人参がイチ押しです!意外に難しい人参の育て方が以下の記事で紹介されているので、人参を選ぶときの参考にしてみてください!
抗酸化作用で美肌効果
にんじんの美肌効果で期待される抗酸化作用、私たちの老化の原因は酸化にあることは有名な話ですが、この肌の酸化とは、金属のようにカラダが錆びてしまうことです。
酸化の原因は活性酸素であり、ストレスや紫外線、喫煙、パソコンや電子レンジなどの電磁波など様々な原因で活性酸素は増加してしまいます。
酸化が進むと、活性酸素を消そうとすることで肌荒れや、くすみやしわなどを引き起こし老化を早める原因にもなってしまうばかりか、美容だけでなく健康的な面からも、活性酸素が成人病リスクの増加にもつながっているといわれています。
そんな活性酸素の働きを抑えたり、取り除く働きがある栄養素がにんじんには豊富に含まれているといわれています。
美容も大切ですが、それ以上に健康もすごく大切なことで、その2つが叶う栄養素が含まれているというのは、一石二鳥ですね!
美肌に良い人参の食べ方
人参はそのまま生で食べるのも栄養素たっぷりでおすすめですが、美肌効果をさらに高めたい場合のおすすめの食べ方もあるので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
良質な脂質と一緒に取ることで吸収率アップ
にんじんに含まれるβカロテンやビタミンEは脂溶性ビタミンと言われており、脂溶性の栄養素は脂質と一緒に摂取することで吸収率が高まり、より効果的に補うことができます。
おすすめの脂質は、オリーブオイルやココナッツオイル、えごま油などがあり、これらと一緒に調理したり、かけたりして食べると、さらなる栄養価の吸収が期待できます。
またアボカドにも良質な脂質が豊富に含まれるため一緒に食べるといいでしょう。
美肌のための調理のポイント
カロテンの吸収率が高い調理の順は、
- 炒め物
- 煮物
- 生
の順になります。
そのため、生のにんじんをスムージーにして摂取するよりも、軽く炒めて摂取するほうが効率的に補給できるでしょう。
その際には先ほどお伝えした油で調理することをお勧めしています。
にんじんの独特な味が苦手な方は細かく切って炒めたり、パンケーキに加えるなどしてにんじんを上手に摂取してみましょう。
人参の簡単オススメレシピ
にんじんとほうれん草のアーモンド和え
材料
- にんじん 1/3本
- ほうれん草 1株
- アーモンド 3粒
- 砂糖 小さじ2
- しょうゆ 小さじ2
- オリーブオイル 少々
つくり方
- にんじんは皮をむき3cmの細切りに、ほうれん草もよく洗い3cmに切る。アーモンドは細かく砕いておく。
- フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、にんじんをサッと炒めてしんなりしてきたらほうれん草も加える。
- 全体に火が通ったらアーモンドと調味料を加えサッと炒めて全体に味が回ったら完成。
にんじんとアボカドのバジル炒め
材料
- にんじん 1/3本
- アボカド 1/2こ
- たまねぎ 1/4こ
- オリーブオイル 少々
- 塩コショウ 少々
- おろしにんにく 少々
- バジル 少々
つくり方
- ニンニクとアボカドは皮をむき、食べやすい一口大に切る。たまねぎはくし切りにする。
- フライパンにオリーブオイルをあたため、1の具材を炒める。
- 全体に火が通ってきたら調味料を加えて全体を混ぜ合わせたら完成。
にんじんとツナのコンソメスープ
材料
- にんじん 1/3本
- キャベツ 2枚
- たまねぎ 1/4こ
- ツナ(水煮) 1/2缶
- コンソメ顆粒 小さじ1/2
- オリーブオイル 少々
- 塩こしょう 少々
つくり方
- 野菜を食べやすい大きさに切って鍋に入れる。ツナも汁と一緒に鍋に入れる。
- 1の具材が隠れるぐらい水を入れ、コンソメを振って火にかける。
- 沸騰してきたら火を弱めて野菜に火が通るまで3分ほど煮込む。
- 塩コショウで味を調えて、オリーブオイルを回しかけたら完成。
腸内改善も期待!根菜類の炒め物
材料
- にんじん 1/2本
- レンコン 100g
- ピーマン 2こ
- えりんぎ 2本
- 鶏もも肉 100g
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1/2
- オイスターソース 小さじ1
- えごま油 小さじ1
つくり方
- 全ての具材を食べやすい一口大に切る。
- フライパンに油を温め、鶏肉に塩コショウを振り炒める。焼き色がついてきたらにんじん。レンコンを加えて炒める。
- 全体に火が通ってきたら、エリンギと水50mlとみりん、しょうゆを入れてふたを開けたまま強めの中火で煮込む。
- 汁けがなくなってきたらピーマンを入れてさらに炒める。
- 最後にオイスターソースで味を整えたら完成。
つくってみると、どれも本当に簡単に出来上がるので、ぜひつくってみてくださいね!
まとめ
「紫外線対策にもチカラを発揮する人参に含まれる美肌効果や効果的な食べ方」いかがだったでしょうか。
あまりにも身近な野菜の人参ですが、思った以上に色々な効果があることに驚かれたのではないでしょうか。
何の気なしに日頃食べている人参ですが、美肌などに必要な栄養効果などを考えながら食べるとまた違った美肌効果が実感出来るようになるかもしれません。
そんな美容効果を意識しながら、ぜひ日頃の食生活習慣に人参を取り入れるようにしてみてください。
良質な油と一緒に摂取すると、思った以上に吸収率が高まるので、おすすめレシピを参考にしながら、ぜひそちらもチャレンジしてみてください。
食生活習慣に人参をプラスして、美肌ライスフスタイルをつくっていきましょう。