間葉系幹細胞培養上清液とは?美容における効果も解説

間葉系幹細胞とは、私たちのカラダの中にある、歯髄臍帯骨髄脂肪などの幹細胞のことで、これらの幹細胞を培養する時に生成される上澄み液のことを培養上清液といいます。

間葉系幹細胞上清液の凄いところ

間葉系幹細胞上清液には、幹細胞から分泌された、約800種類以上の「サイトカイン(成長因子)」が存在します。

このサイトカイン(成長因子)などが、体内の細胞に働きかけることによって、細胞組織の再生を促し、幹細胞移植と同等の働きをするといわれています。

期待できる具体的な効果

  • 老化などでお捉えた細胞を整える
  • 美肌
  • 臓器や血管を整える
  • 毛髪を健やかに
  • 免疫調整作用
  • 抗炎症作用
  • 抗酸化作用

上記の様な効果があるので、エイジングケア(注1)に大きな期待が持てます。

注1:年齢に応じたお手入れを指します。

主なサイトカイン(成長因子)

間葉系幹細胞培養上清液には、800種類以上のサイトカイン(成長因子)が含まれていますが、その中でも代表的なものを紹介します。

EGF(上皮細胞成長因子)

皮膚や粘膜などお肌の成長・再生・修復や新しい細胞の生産を促進するので、皮膚のターンオーバーを促進。

効果:肌を整えてツヤをあたえる。

※ ターンオーバーとは、古い細胞や組織が新しいものに入れ替わること。

FGF(線維芽細胞成長因子)

皮膚の深層にある真皮に存在する線維芽細胞細胞分裂を活発にして、コラーゲンエラスチンヒアルロン酸を増加させ真皮層の基盤を厚くする。

効果:整肌。美白効果。創傷治癒。

※ 線維芽細胞とは、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの真皮の成分をつくりだす細胞。

KGF(角化細胞成長因子)

各化細胞(ケラチノサイト)の生成・分裂・増殖の促進。

効果:ターンオーバー調整。水分保持。バリア機能維持。毛母細胞活性化。

※ 各化細胞とは、表皮の約80%を占めている細胞。

TGF(トランスフォーミング増殖因子)

コラーゲン様な結合組織の合成と増殖の促進。

効果:細胞組織の再構築。創傷治癒。免疫力向上。

IGF(インスリン様成長因子)

細胞DNA合成の調整。壊れた細胞の再生。新しい皮膚の細胞を生み出して、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の増殖。

効果:肌荒れを防ぐ

※ DNAとは、カラダの設計図のようなものです。

VEGF(血管内皮細胞成長因子)

血管新生に有用な役割を果たす。

効果:伸縮性のある血管へと導く。

※ 血管新生とは、元々の血管から枝分かれして血管を生成すること。

PDGF(血小板由来増殖因子)

皮膚の根本となる基礎部分をつくるための、線維芽細胞の増殖に働きかける。

効果:肌を整える。美白効果。

HGF(幹細胞増殖因子)

あらゆる細胞の増殖を促進。臓器形成にはたらきかけ、アポトーシスを事前にコントロール抑制。

効果:老化予防

※ アポトーシスとは細胞の壊死のこと。

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いわさき

間葉系幹細胞培養上清液は美肌に特化した幹細胞培養液といってもいいくらいの凄い成分です!