DDSとは?効果を最大発揮させる技術
DDS(ドラッグデリバリーシステム)とは
ドラッグデリバリーシステムとは、必要な薬物を、必要な時間、適切な場所にというシステムで、薬の効果を最大限に発揮させる技術です。
DDSの必要性
ドラッグデリバリーシステムは、1970年代からアメリカで開発や実用化が行われてきたもので、薬を服用した時に患部まで薬が辿り着いて効果を発揮する値が、100分の1から10,000分の1にしか過ぎないことから開発が進められたものです。
これがドラッグデリバリーシステムの台頭により、必要のない部位に効いて副作用となってしまったり、患部に届く前に分解されて効力がなくなるなどの欠点が改善されるようになってきました。
DDSの化粧品への応用
ドラッグデリバリーシステム技術を最初に化粧品開発に応用して研究を始めたのがロート製薬で、その後いろんな企業がドラッグデリバリーシステムを化粧品に応用しています。
ドラッグデリバリーシステムの化粧品への応用は、薬事日報の記事で紹介されています。DDSをさらに詳しく知りたい方はこちら。
point:まず基礎を押さえてから応用しましょう。
DDSの美容への可能性
お肌にハリを与えるためには、肌の土台部分である真皮層の線維芽細胞に有効成分を届ける必要があります。
真皮層は、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などで構成されており、これらをつくりだすのが線維芽細胞になり、DDSは、この線維芽細胞に有効成分を届ける可能性を秘めた技術だといわれています。
もし、DDS機能で有効成分を真皮層まで浸透させることが出来れば以下の様な美容効果が期待できます。
たるみの解消
お肌のたるみの最大の要因は、お肌のハリを支えている、コラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸の減少です。
外的要因では、紫外線がコラーゲンやエラスチンを破壊し、内的要因では、活性酸素がコラーゲンやヒアルロン酸にダメージを与えてしまいます。
DDS機能でコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を生成する、真皮層の線維芽細胞に有効成分を届けることが出来れば、たるみの解消が期待できます。
シワの解消
シワには大きく分けて、表皮ジワ・真皮ジワ・表情ジワの3つがあります。
この中で常に目立つ深いシワと呼ばれているのが真皮ジワです。
加齢や紫外線により線維芽細胞がダメージを受けてそれが蓄積することにより、お肌に深い溝が生じてしまいます。
真皮層ジワを解消するには、真皮層のハリやボリュームをつくることが大切で、DDS機能で真皮層に有効成分を届けることが出来れば真皮ジワの解消に繋がっていきます。
DDS機能で線維芽細胞へのアプローチが可能になったら肌の美容効果に大きな可能性が広がりますね!
まとめ
たるみやシワの原因を解消していくのは、上記原因である、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸にアプローチしなければなりません。
その為にはそれらをつくりだす、真皮層の線維芽細胞へのアプローチが大切になってきます。
ドラッグデリバリーシステムは、肌の奥の真皮層まで有効成分を届ける可能性があることが解ってきており、肌の土台部分からハリをつくれるようになることが期待されています。
ミクロの世界で凄いことがたくさん起きてますね!